2021年リリースの『THE TAKES』、2023年リリースの『Communication』に続く、テークエム3枚目のアルバムとなる『No Fear』。今作も過去2枚と同じく、BACHLOGICがフルプロデュースを手掛けている。自身のヒップホップの原点と現在をつなげる「激情」から始まり、エモーショナルな風景を描く「Dry Flower」で閉じられる今作。所属する梅田サイファーからpeko、KennyDoesを迎えた「Lucky Boys」や、IKE/PM Kenobiを迎えた「OriginalFake」でのラップスキル合戦を見せたかと思えば、「Runaway from the Ghost / Stigma」では不安定さも含めた精神的な源泉を生々しく刻む。シーンの重要MCとしての存在感を高める"いま現在の心境"を描く表題曲を含め、彼を取り巻く状況や道程、感情の全てを飲み込み、総括し「No Fear」と宣言する、"テークエムのいまここ"をドキュメントする一作だ。 (文:高木"JET"晋一郎)