楽曲詳細

Kibarashi

K Honda In Moscow

JUMADIBA

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https://sd.club-zion.jp/track/23787342
必要ポイント:238pt
JUMADIBAが、キャリア初となる1st Album『Kibarashi』をリリースする。

全17曲。そのすべてをJUMADIBA自身がプロデュース

『Kibarashi』という言葉が指すのは、何かから逃れるための一時的な息抜きだけではない。友達と遊ぶこと、街を歩くこと、スタジオに籠ること、ビートを作ること、踊ること。東京で生まれ育ったJUMADIBAが生活の中で繰り返してきた「気晴らし」は、いつしか音楽になり、仕事になり、生き方そのものになった。

表題曲「Kibarashi」で歌われる「毎日するKibarashiでお金を稼ぐ」という一節は、その現在地を端的に表している。

ただし、本作に描かれているのは成功へ向かう一直線の物語ではない。

「休息日」では、空襲をくぐった祖母の記憶から、自身が生まれ育った東京、家族、友人、スタジオを行き来する日常が地続きに描かれる。「Scuba.Pt2」では街を深い海に見立てながら、繰り返す生活の中で見つけたものを磨き続ける。「Spirit n Body」では愛する人、金、生活、未来が分かち難く混ざり合い、「Meditate」では世界や人生に意味があるという前提すら疑ってみせる。

意味があることも、くだらないことも、綺麗なものも、濁ったものも、遊びも仕事も、精神も身体も切り分けない。

「俺は全部ごちゃまぜだ / むしろ一つの方がおかしい」

その言葉通り、『Kibarashi』にはJUMADIBAを構成するものが整理されることなく、そのまま音として置かれている。

先行シングル「Fuck」で示した、自分の声と自分の音だけで立つ覚悟。「ジョガボニート」で差し出した、勝ち負けよりも“どうやるか”に賭ける態度。それらもまた、アルバムの中では特別な主張ではなく、日々の生活を構成する一部として鳴っている。

kusabi、nobori、IEGUMO、12都市を巡ったツアー、渋谷O-EAST。これまで積み重ねてきた時間を経て辿り着いた1st Albumでありながら、本作は何かの到達を宣言する作品ではない。

「人生はそうない / 長くなんかもない」と知りながら、それでもビートを作り、言葉を吐き、身体を揺らす。

そして最後には、「やっぱ人を楽しませることも俺の本題」と歌う。

自分のために始めた気晴らしが、いつの間にか誰かを踊らせるものになっている。

『Kibarashi』は、JUMADIBAが音楽を作る理由を大きな言葉で説明する代わりに、その生活と身体と音を17曲かけてそのまま差し出した、キャリア初のフルアルバムである。