ACE『My Man』特集
「少年の心まま大人になった」
ハードロック、ラップ、バラード。ACEの最新アルバム『My Man』は、わずか6曲ながら濃密な作品だ。仲間への敬意、青春の日々、喪失、怒り、そして自分自身との対話。全曲の作詞・作曲を手掛けたギタリストのHideは、タイトルについてこう語る。
「僕の周りの大切な人全て、ですかね。」
『My Man』とは特定の誰かではない。仲間であり、家族であり、自分自身でもある。ACEが出会ってきた人々へのアルバムなのだ。
今回の作品は実体験が色濃く反映されている。その代表が『FOUR KINGS』だ。
「幼馴染でもありバンド仲間でもある4人の物語ですね。」
若さゆえの無茶、地元で過ごした日々、そして大人になった今。ロックとラップで描かれるこの曲は、ACEそのものの原点と言える。収録曲の中から1曲だけ後世に残すならという質問に対し、Hide、Ryo、Akitoの3人がこの曲を選んだことも象徴的だ。
歌詞に登場する
“One still keeps chasing a dream that refuses to die in the darkness”
という一節についてHideは、
「僕だけじゃなくて全ての人間に当てはまると思います。」
と語る。夢を追い続ける誰か。それは彼自身であり、メンバーであり、聴き手でもあるのだろう。
アルバムの幕開けを飾る『DRUM STAR』は、ドラマーShinへ捧げられたハードロックナンバーだ。
「いやー、ほんとびっくりでした!正直嬉しかったです。」
Shinはそう振り返る。Hideによれば、曲を聴いたその日、Shinはポンデリングを10個買ってきたという。
「ニヤけてましたね(笑)」
「そりゃそうですよ(笑)」
スポットライトの当たらない場所で努力を重ねるドラマーへの敬意が詰まった1曲だ。
そんなShinに対しHideは「誰より努力する人」と語るが、本人は照れながらこう返した。
「そこは見せてないつもりなんですけどねぇ(笑)」
アルバムの中でも特に重い空気を持つのが『Phantom Pain』だ。ベースのAkitoはお気に入りの1曲としてこれを挙げる。
「曲自体の重さ、言葉の重さがあると思います。」
失ったものが痛みだけを残し続ける。タイトル通り“幻肢痛”をテーマにしたロックバラードであり、本作屈指の感情的な楽曲だ。
そしてもう一つの核となるのが『JUDGMENT DAY』である。
「誰でも自分を許せないことや後悔があると思うんです。それを自問自答して消化していく流れを表現したかったです。」
“Me versus me”という衝撃的な言葉から始まるこの曲は、自分自身との裁判を描いている。
ボーカルのRyoもこの曲を最も好きな楽曲として挙げた。
「自分自身を裁判にかけるって発想が面白いですよね!」
今回のアルバムでRyoを最も苦しめたのはラップだった。
「ラップがひたすら難しくて……海外ラッパーの作品を見て真似して、その繰り返しでした。」
Hideから渡された歌詞を見た時は、
「英語が多すぎて焦りました(笑)」
という。しかし彼は単なる歌い手ではない。
「もちろん両方ですよ!Hideの代弁者でもあるし、自分自身でもあります。」
『Never Knew It Was the Last Time』についても、
「感情移入はもちろんします。ブルーになったりハッピーになったりします。それが僕の良さだと思いますね。」
と語った。
またAkitoはアルバム全体をこう表現する。
「俺たちの物語。」
その言葉こそ『My Man』を最も端的に表しているのかもしれない。
最後にACE最大の武器は何かと尋ねると、4人は迷うことなく同じ答えを口にした。
「信頼関係。」
満場一致だった。
そして10年後の自分たちへ伝えたい言葉を聞くと、全員が笑った。
「多分今と変わってないんだろうなって(笑)」
年月が流れ、環境は変わっても、彼らは今も同じ夢を追い続けている。
『My Man』は一人の男の物語ではない。
4人の男たちが歩んできた、そしてこれからも歩き続ける物語なのだ。
【Track by Track】
DRUM STAR
ACEのドラマーShinへ捧げられたハードロックナンバー。見えない場所で努力を重ねる男への敬意が込められている。
FOUR KINGS
幼馴染でありバンド仲間でもある4人の青春を描いたロック×ラップナンバー。ACEの原点であり象徴的な楽曲。
Never Knew It Was the Last Time
最後になると分かっていれば違ったのだろうか。誰もが抱える後悔を描いた楽曲。何度もの書き直しを経て現在の形に辿り着いた。
Phantom Pain
失ったものが痛みだけを残し続ける。幻肢痛をテーマにしたロックバラード。本作屈指の重さを持つ1曲。
JUDGMENT DAY
自分自身を裁判にかけるという発想から生まれたロック×ラップナンバー。後悔と向き合い、その先の再生を描いている。
NUTCRACKER (Re)
シングル曲を再録。より荒々しく、より攻撃的に進化した怒りと反骨精神の集大成。
「少年の心まま大人になった」
ハードロック、ラップ、バラード。ACEの最新アルバム『My Man』は、わずか6曲ながら濃密な作品だ。仲間への敬意、青春の日々、喪失、怒り、そして自分自身との対話。全曲の作詞・作曲を手掛けたギタリストのHideは、タイトルについてこう語る。
「僕の周りの大切な人全て、ですかね。」
『My Man』とは特定の誰かではない。仲間であり、家族であり、自分自身でもある。ACEが出会ってきた人々へのアルバムなのだ。
今回の作品は実体験が色濃く反映されている。その代表が『FOUR KINGS』だ。
「幼馴染でもありバンド仲間でもある4人の物語ですね。」
若さゆえの無茶、地元で過ごした日々、そして大人になった今。ロックとラップで描かれるこの曲は、ACEそのものの原点と言える。収録曲の中から1曲だけ後世に残すならという質問に対し、Hide、Ryo、Akitoの3人がこの曲を選んだことも象徴的だ。
歌詞に登場する
“One still keeps chasing a dream that refuses to die in the darkness”
という一節についてHideは、
「僕だけじゃなくて全ての人間に当てはまると思います。」
と語る。夢を追い続ける誰か。それは彼自身であり、メンバーであり、聴き手でもあるのだろう。
アルバムの幕開けを飾る『DRUM STAR』は、ドラマーShinへ捧げられたハードロックナンバーだ。
「いやー、ほんとびっくりでした!正直嬉しかったです。」
Shinはそう振り返る。Hideによれば、曲を聴いたその日、Shinはポンデリングを10個買ってきたという。
「ニヤけてましたね(笑)」
「そりゃそうですよ(笑)」
スポットライトの当たらない場所で努力を重ねるドラマーへの敬意が詰まった1曲だ。
そんなShinに対しHideは「誰より努力する人」と語るが、本人は照れながらこう返した。
「そこは見せてないつもりなんですけどねぇ(笑)」
アルバムの中でも特に重い空気を持つのが『Phantom Pain』だ。ベースのAkitoはお気に入りの1曲としてこれを挙げる。
「曲自体の重さ、言葉の重さがあると思います。」
失ったものが痛みだけを残し続ける。タイトル通り“幻肢痛”をテーマにしたロックバラードであり、本作屈指の感情的な楽曲だ。
そしてもう一つの核となるのが『JUDGMENT DAY』である。
「誰でも自分を許せないことや後悔があると思うんです。それを自問自答して消化していく流れを表現したかったです。」
“Me versus me”という衝撃的な言葉から始まるこの曲は、自分自身との裁判を描いている。
ボーカルのRyoもこの曲を最も好きな楽曲として挙げた。
「自分自身を裁判にかけるって発想が面白いですよね!」
今回のアルバムでRyoを最も苦しめたのはラップだった。
「ラップがひたすら難しくて……海外ラッパーの作品を見て真似して、その繰り返しでした。」
Hideから渡された歌詞を見た時は、
「英語が多すぎて焦りました(笑)」
という。しかし彼は単なる歌い手ではない。
「もちろん両方ですよ!Hideの代弁者でもあるし、自分自身でもあります。」
『Never Knew It Was the Last Time』についても、
「感情移入はもちろんします。ブルーになったりハッピーになったりします。それが僕の良さだと思いますね。」
と語った。
またAkitoはアルバム全体をこう表現する。
「俺たちの物語。」
その言葉こそ『My Man』を最も端的に表しているのかもしれない。
最後にACE最大の武器は何かと尋ねると、4人は迷うことなく同じ答えを口にした。
「信頼関係。」
満場一致だった。
そして10年後の自分たちへ伝えたい言葉を聞くと、全員が笑った。
「多分今と変わってないんだろうなって(笑)」
年月が流れ、環境は変わっても、彼らは今も同じ夢を追い続けている。
『My Man』は一人の男の物語ではない。
4人の男たちが歩んできた、そしてこれからも歩き続ける物語なのだ。
【Track by Track】
DRUM STAR
ACEのドラマーShinへ捧げられたハードロックナンバー。見えない場所で努力を重ねる男への敬意が込められている。
FOUR KINGS
幼馴染でありバンド仲間でもある4人の青春を描いたロック×ラップナンバー。ACEの原点であり象徴的な楽曲。
Never Knew It Was the Last Time
最後になると分かっていれば違ったのだろうか。誰もが抱える後悔を描いた楽曲。何度もの書き直しを経て現在の形に辿り着いた。
Phantom Pain
失ったものが痛みだけを残し続ける。幻肢痛をテーマにしたロックバラード。本作屈指の重さを持つ1曲。
JUDGMENT DAY
自分自身を裁判にかけるという発想から生まれたロック×ラップナンバー。後悔と向き合い、その先の再生を描いている。
NUTCRACKER (Re)
シングル曲を再録。より荒々しく、より攻撃的に進化した怒りと反骨精神の集大成。