
木枯らしが吹く音に似たホワイトノイズとビブラートした単音シンセのループをバックにフィルターを効かせたパーカッション、裏打ちのピアノがエコーで鳴り響き、要所エフェクトボイスとリバースしたコードシンセが絶妙に絡むイントロ。この空間を斬り込むように乾いたタイトなドラミング。ジャズテイストなトランペットのワンフレーズをきっかけに、LFOで畝る重量ウォブルベースが登場。中盤、音階のついたエフェクトボイスがパンニングし、ベースラインとリフの重厚なレイブシンセが加わって新たなテイストを生み出す。終盤、これまで登場したパートの抜き差しのダブサウンドで強調し、あらわにしてゆく。月1でのシングルリリースを続けて今回で30作目。まだまだ作品のリリースを通じてサウンドの追求は続く。