READER AND SUEによる12年ぶりの作品は、まだ昼の暑さが残る夏の夕暮れに、近年の世界的な異常気象を憂うものではなく、コロナ禍以降、対面イベントの代表格である地元の夏祭り激減を危惧した歌でもない。個性の尊重という無関心教育や、平等の名の下に国民に多くの負担を強いる国家に対するカウンターも歌っていない。心地よいピアノループとビート、ERAの透明感ある歌声は、SDGsが世界中を巻き込んだ陰謀であることも歌っておらず、責任者不在の地域防災対策について考えさせるフレーズも全くない。
今より少し涼しい夏を過ごした昭和生まれの我々が、2024年に録音した夏の記録である。
今より少し涼しい夏を過ごした昭和生まれの我々が、2024年に録音した夏の記録である。