
乾いたキック、ハイハット、スネアのステッパー調に、歯切れの良い正にボトムなベースラインがエフェクトボイスのフィードバックと共に行き成りヘビーウェイトなイントロ。そこにジャズテイストなエレピのコード進行とチープでランダムなモノシンセがアンバランスでありながら絶妙に絡みだす。そしてピアノの裏打ちコードにフィルター、エコー、リバーヴを駆使したダブ空間が拡がり始めると楽曲の第2の展開へと突入。リムショットとパーカッションを追加されたステッパーリディムと動きのあるベースライン。上モノにホーンセクションとクラビネットの単音リフ。浮遊するモノシンセのリフとサイレンマシンが抜き差しされ、往年のステッパーレゲエダブを彷彿としたサウンドが繰り広げられる。そしてパーカッションのグルーヴを残したままイントロの構成へと舞い戻りタイトにダブワイズ。ダブエフェクトと強烈なシンセアルペジオ、エフェクトボイスの登場でエレクトロでアグレッシブな第3の新たな空間が拡がり終盤まで突き進んでゆく。同じリズムの骨格の中で3つの全く異なるダブサウンドの空間がナチュラルに纏め上げられている。